結論:パスポート写真は「理由」と「手続きの種類」を正しく選べば変更できます。
ただし、単なる気分転換では不可で、訂正申請か再発行かを見極めることが最重要です。本記事では、変更できる/できないケースの判断→具体的手順→申請方法→失敗回避の順で、結論から分かりやすく解説します。
変更・訂正が可能なケースと不可のケースを整理する
最初に結論:写真変更は、身分事項の訂正または再発行が必要と判断される正当な理由に該当すれば可能です。逆に言えば、単に写真写りが気に入らない、雰囲気を変えたいといった理由だけでは変更は認められません。 重要なのは「なぜ写真を変える必要があるのか」を公的に説明できる根拠があるかどうかです。申請前に、自分のケースがどこに当てはまるのかを整理しておくことが、無駄な再申請や時間ロスを防ぐ最大のポイントになります。
訂正申請が該当するケース(氏名・本籍地・戸籍謄本による修正)
- 結婚や離婚による改姓、家庭裁判所を通じた改名など、戸籍上の氏名が変更された場合
- 本籍地の記載誤りや変更など、戸籍謄本と現行パスポートの記載内容に差異がある場合
- この場合、あくまで主目的は身分事項の訂正であり、写真だけを差し替える申請はできません。
- ただし、訂正に伴い新しい旅券が発行されるため、結果として写真も更新される形になります。
再発行が必要なケース(紛失・破損・写真が通らない)
- パスポートの紛失・盗難に遭った場合や、水濡れ・ページ破損・ICチップ不良などで使用に支障がある場合
- 提出した写真が規格不適合(サイズ、背景、影、加工など)で審査を通過しなかった場合
- 事故・病気・大幅な体重変動や外見の変化により、出入国審査で本人確認が困難と判断される可能性がある場合
- これらはすべて、セキュリティ確保の観点から再発行が必要とされる代表的なケースです。
整形や見た目の変化で写真を変えたい場合の可否と理由書の扱い
- メイクの違い、髪型変更、軽微な美容整形(プチ整形等)のみでは、原則として再発行理由にはなりません。
- 一方で、輪郭が大きく変わる整形手術、事故による顔面の変化、病気や治療の影響などは、本人確認に影響が出る可能性があるため例外的に認められることがあります。
- その際は、理由書の提出を求められるケースがあり、変更理由を簡潔かつ客観的に説明することが重要です。
子供・乳幼児の写真変更ルールと年齢別の注意点
- 成長による顔立ちの変化は、大人に比べて客観的に判断しやすく、再発行理由として認められやすいのが特徴です。
- 特に乳幼児〜未就学児は、短期間で顔の印象が大きく変わるため、数年以内でも再発行が妥当と判断されることがあります。
- 学童期以降は変化の度合いが見られるため、現在の写真と実物の差がどの程度あるかが判断基準になります。
具体的な手順:写真撮影から申請書提出まで(スマホ・証明写真機別)
結論:規格を守った写真を事前に正しく用意し、申請方法(窓口・オンライン)に合わせた形式で提出すれば、写真不備による差し戻しや再申請はほぼ防げます。パスポート申請でつまずきやすいのは、書類よりも写真の細かな規格違反です。撮影方法・保存形式・提出手段まで一連の流れを理解しておくことが、最短取得への近道になります。
規格に合う顔写真の撮影方法(サイズ・背景・眼鏡・輪郭)
- 写真サイズは縦45mm×横35mmが厳守。わずかなズレでも不備扱いになることがあります。
- 背景は完全な無地(白または薄い色)が必須で、壁の模様やカーテン、影が写り込むのはNGです。
- 顔は正面向き・無表情・口を閉じた状態が基本。笑顔やわずかな首の傾きでも不可となる場合があります。
- 照明は正面から当て、顔や背景に影が出ないよう調整することが重要です。
- 眼鏡をかける場合、フレームが目にかかる、レンズが反射して瞳が見えない写真は認められません。可能であれば眼鏡なしでの撮影が無難です。
スマホやパスポート写真アプリで撮るときの注意(画像加工・データ保存)
- スマホ撮影は問題ありませんが、美肌補正・小顔補正・輪郭補正などの自動加工機能は必ずオフにしてください。
- 明るさ調整やトリミングは許容範囲ですが、実物と異なる印象になる加工はすべて不可です。
- 撮影後は高解像度のまま保存し、SNS共有用の自動圧縮やスクリーンショット保存は避けましょう。
- オンライン申請では、ファイル形式(JPEG等)や容量制限があるため、事前に確認しておくと安心です。
プリントとデータ提出の違い(センター/窓口/オンライン申請)
- 窓口申請の場合は、規格に合った写真プリントを1枚提出します。家庭用プリンターより、写真店や証明写真機の利用が確実です。
- オンライン申請では、写真データをアップロードします。撮影条件を満たしていても、データ不備で差し戻されるケースが多いため注意が必要です。
- 同じ写真でも、提出方法によって注意点が異なることを理解しておきましょう。
申請書の書き方と必要書類一覧(住民票・運転免許証・戸籍謄本等)
- 一般旅券発給申請書は、誤字や記入漏れがないよう丁寧に記入します。
- 本人確認書類として、運転免許証やマイナンバーカードなどが必要です(有効期限に注意)。
- 戸籍謄本は、訂正申請や再発行理由によって提出を求められます。事前に必要有無を確認しておくと手続きがスムーズです。
窓口とオンラインの申請フローと手数料・受け取り方法
結論:急ぎで確実性を重視するなら窓口申請、時間や手間を最小限にしたいならオンライン申請が向いています。どちらが正解というわけではなく、渡航予定までの余裕日数、写真や書類の準備状況、手続きに慣れているかどうかによって最適な選択は変わります。写真不備のリスクを下げたい人は窓口、来庁回数を減らしたい人はオンライン、と考えると判断しやすくなります。
都道府県の窓口・申請センターでの受付から交付までの流れ
- 申請書・写真・必要書類を窓口に提出
- その場で形式確認後、旅券事務所による審査
- 問題がなければ、申請日からおおむね1〜2週間後に交付
窓口申請のメリットは、写真や書類に不備があればその場で指摘してもらえる点です。初めての申請や、写真に不安がある場合は、結果的に最短ルートになることも少なくありません。
オンライン申請・マイナポータル経由の申請方法とメリット/デメリット
- メリット:
- 申請自体は24時間いつでも可能
- 受け取り時の来庁1回のみで完結
- デメリット:
- 写真データの規格チェックが厳しく、不備があると差し戻しになりやすい
- 修正のたびに再アップロードが必要で、結果的に時間がかかるケースもある
オンライン申請は、データ提出に慣れている人向けの方法と言えます。
手数料・収入印紙・発行までの通常日数と急ぎ申請の選択肢
- 手数料は全国共通で、10年旅券:16,000円/5年旅券:11,000円です。
- 支払い方法は、収入印紙+都道府県収入証紙、またはオンライン決済(対応自治体のみ)となります。
- 発行までの日数は通常1〜2週間程度で、即日発行や特急発行の制度はありません。
- 渡航日が迫っている場合でも、原則として日数短縮はできないため、早めの申請が最大のリスク回避策です。
代理人による申請・受け取りの条件(委任状・本人確認書類)
- 申請手続きは原則として本人が行う必要があります。
- ただし、受け取りについては代理人が可能な場合があります。
- その際は、委任状、申請者本人の本人確認書類、代理人の身分証明書などが必要となるため、事前に確認しておくことが重要です。
写真が「通らない」主な原因とその対処法(加工・不適当)
結論:写真が審査で落ちる理由の大半は、画像加工・影の写り込み・サイズや位置の不一致です。これらは本人に悪意がなくても起こりやすく、特にスマホ撮影やアプリ利用時に頻発します。重要なのは「きれいに写っているか」ではなく、国際基準で本人確認に適しているかどうかという点です。
加工や過度な修正、整形後写真の問題点(パスポート写真加工の禁止)
- 美肌補正・輪郭補正・目の拡大などのアプリ加工は即NGとなります。
- 撮影者本人に自覚がなくても、自動補正が入っているだけで不適合と判断されるケースがあります。
- 実物の顔と写真の印象が異なると、出入国審査で別人と疑われる、追加質問を受けるなどのトラブルにつながる可能性があります。
- 整形後の写真についても、実際の外見と乖離がある場合は再発行や説明を求められることがあるため注意が必要です。
背景・影・サイズの不一致など技術的NGと改善のコツ
- 背景は完全な無地であることが必須で、壁の境目やわずかな模様でも不備になることがあります。
- 顔や首元に影が出ると、輪郭が正確に判別できないとして不適合になることがあります。
- 改善策としては、正面から均等に光が当たる環境で撮影し、天井照明だけに頼らないことが有効です。
- サイズについても、顔の大きさや位置が規定範囲内かを必ず確認しましょう。
審査で弾かれた場合の再撮影・訂正申請の手順と料金負担
- 写真が不備と判断された場合、基本的には写真を差し替えて再提出する流れになります。
- この際、写真代は自己負担となり、申請手数料が免除されるわけではありません。
- 差し戻しがあると、その分発行までの日数も延びるため、最初から確実な写真を用意することが重要です。
入国拒否やビザ申請への影響:渡航先での写真チェックを想定する
- 写真と実物の印象が大きく異なる場合、入国審査で本人確認の質問対象になる可能性があります。
- 国によっては、ビザ申請時にパスポート写真との整合性を厳しく確認されることもあります。
- 将来的なトラブルを避けるためにも、多少写りが悪くても“実物に忠実な写真”を選ぶことが最優先です。
特殊ケース別の手続き:子供・代理人・海外在住者・紛失時の対応
乳幼児・子供の写真撮影の実務(抱きかかえ・顔の向き・規格)
- 乳幼児の場合、自力で姿勢を保てないため抱きかかえて撮影するケースが多いですが、保護者の手や腕、衣服が写真に写り込まない工夫が必須です。
- 背景は大人と同様に無地である必要があり、ベビーチェアや布団を利用して寝かせた状態で撮影する方法もあります。
- 顔の向きはできる限り正面が望ましく、多少のズレは許容されるものの、横向きや伏し目がちな写真は不適合になる可能性があります。
- 目を開いていることが原則ですが、乳幼児の場合は一時的な閉眼が認められるケースもあり、最終判断は審査機関に委ねられます。
代理人申請・受取の具体的手続きと必要書類(委任・身分証明)
- パスポート申請は原則本人が行いますが、やむを得ない事情がある場合に限り代理人申請が認められるケースがあります。
- その際は、委任状の提出が必須であり、申請内容に不備がないよう正確に記入する必要があります。
- 加えて、申請者本人と代理人双方の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)の提示が求められます。
- 受け取りのみ代理人が行う場合でも、自治体ごとに条件が異なるため、事前確認が重要です。
海外(大使館・領事館)での再発行・申請フローと受け取り方法
- 海外滞在中にパスポートの再発行が必要になった場合は、現地の日本大使館または総領事館で手続きを行います。
- 申請から交付までの流れや必要書類は国内と概ね共通ですが、発行までに通常より日数を要することがある点に注意が必要です。
- 国や地域によっては、来館予約制や受付日時が限定されている場合もあります。
紛失時の再発行と渡航直前のリスク回避(ビザ・渡航予定の確認)
- パスポートを紛失した場合は、速やかに警察への届出と旅券失効手続きを行う必要があります。
- 渡航予定がある場合は最優先で相談し、ビザの有無や航空券の日程変更が必要かどうかも併せて確認しましょう。
- 渡航直前の紛失は大きなリスクとなるため、日頃から保管場所を固定し、コピーやデータ保存をしておくことが重要です。
よくある質問(知恵袋でよく見かける悩みとその回答)
整形したから写真を変えたい→どう申請すればよいか?
- 本人確認困難レベルなら理由書で相談
証明写真機やアプリで撮った写真が通らないときの対処Q&A
- 再撮影が最短解決
料金・発行までの日数・郵送と受け取りの違いは?
- 原則窓口受け取りのみ
写真を変更した後の氏名・住所変更や署名欄の扱い(戸籍・住民票の関係)
- 戸籍変更があれば再申請対象
最終チェックリストと注意点:渡航前に必ず確認する項目
申請前チェック(写真規格・必要書類・有効期限・本籍地表記)
- 写真規格OK
- 書類不足なし
渡航直前の最終確認(ビザ要否・入国要件・写真での本人確認)
- 渡航先ルールを必ず確認

