「結構なお品」は相手への敬意と感謝を示す便利な表現ですが、場面や相手によっては別の言い換えのほうが、より丁寧で好印象になることがあります。
本記事では、意味・使い分け・具体例を整理し、すぐに使える30の言い換え表現を場面別に紹介します。
『結構なお品』の意味とニュアンス解説(語感・礼儀・厚志)
語義と現代での受け取り方:結構なお品・厚志・恵贈・賜りの違い
「結構なお品」とは、相手から贈られた品物に対し、価値があり立派であることを認めると同時に、相手の厚意そのものへ感謝を示す表現です。単に「良い物」という評価ではなく、贈ってくれた行為そのものを敬い、ありがたく受け取っている姿勢を示す点に特徴があります。
現代ではやや改まった印象を持たれることもありますが、ビジネスや改まった礼状では今なお一般的かつ安全な表現として使われています。特に文章では、感謝の言葉と組み合わせることで、丁寧さと品位を保つことができます。
- 結構なお品:丁寧で汎用性が高い表現。やや慣用的だが、迷ったときに使いやすい
- 厚志:品物の価値よりも相手の気持ち・心遣いを強調する言い回し
- 恵贈:書き言葉寄りで、礼状・公式文書・封書などに向く改まった表現
- 賜り:最上級の敬意を示す語で、公的文書や格式の高い相手に限定して使用
目上・取引先・親戚での適否:恐縮や頂戴との関係
目上や取引先には、「恐縮」「身に余る」「頂戴いたしました」などの語を添えることで、へりくだった丁寧な印象になります。これにより、相手を立てつつ感謝を伝えることができ、ビジネスマナーとしても無難です。
一方で、親戚や身内など距離の近い相手に対しては、「結構なお品」がやや他人行儀・形式的に受け取られる場合があります。その場合は、「立派なお品」「お気遣いありがとう」など、少し柔らかい表現に言い換えると自然です。
よく使われる定型表現
実際の文書やメールでは、以下のような定型表現として使われることが多く、文章全体の格調を整える役割も果たします。
- 結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございます
- 結構なお品をご恵贈賜り、厚く御礼申し上げます
場面別・敬語別の丁寧な言い換え30選(例文付き)
ビジネス(取引先・御社向け)10選
以下は、取引先や御社宛てのメール・封書でそのまま使える定番表現です。それぞれの表現が持つニュアンスも併せて理解しておくと、相手や状況に応じた使い分けがしやすくなります。
- ご丁寧なお品を頂戴し、誠にありがとうございます
→ 最も汎用性が高く、初取引や改まった関係性でも安心して使える表現です。 - 過分なお心遣いを賜り、厚く御礼申し上げます
→ 「過分」を用いることで、身に余るほどの厚意であることを丁寧に伝えられます。 - 結構な品をお送りいただき、恐縮しております
→ 感謝と同時に遠慮や謙遜の気持ちを表せるため、目上にも適しています。 - ご厚志に深く感謝申し上げます
→ 品物そのものよりも、お気持ちを重視したい場合に効果的です。 - ご恵贈を賜り、誠にありがとうございました
→ 書き言葉寄りで、正式な礼状や封書に向く表現です。 - 大変立派なお品を拝受いたしました
→ 「拝受」を使うことで、格式の高さと敬意がより強調されます。 - ご芳志をありがたく頂戴いたしました
→ 冠婚葬祭や節目の贈答など、儀礼的な場面にも対応可能です。 - お心のこもったお品に感謝いたします
→ 相手の配慮や気遣いを具体的に評価したいときに適しています。 - ご配慮の行き届いた贈り物をありがとうございます
→ 実用性や選び方への感想を含めたお礼として使えます。 - 身に余るお品を賜り、誠に恐れ入ります
→ 高額な贈答や重要取引先に対して、最大限の謙遜を示す表現です。
上司・目上への丁寧表現5選
上司や目上の方には、へりくだりつつ簡潔に感謝を伝える表現が好まれます。
- 過分なお品を頂戴し、恐縮しております
→ 謙遜を前面に出した、無難で失礼のない表現です。 - ありがたく拝受いたしました
→ 短いながらも、敬意がしっかり伝わる言い回しです。 - ご厚意に心より御礼申し上げます
→ 品物以上に、お気持ちへの感謝を示したい場合に向きます。 - 温かいお心遣いを賜り、感謝申し上げます
→ 人柄や配慮を評価する、柔らかく上品な表現です。 - 身に余るお品をありがとうございます
→ 口頭・文面どちらでも使いやすい、定番の敬語表現です。
親戚・家族・身内向け5選
親戚や家族には、丁寧さを保ちつつも堅すぎない表現が適しています。
- 立派なお品をありがとうございました
→ 年配の親戚にも好印象な、程よく改まった言い方です。 - いつもお気遣いいただき感謝しています
→ 継続的な関係性を意識した、温かみのある表現です。 - 素敵な贈り物をありがとうございます
→ 品物の印象をそのまま伝える、親しみやすい言い回しです。 - ありがたく使わせていただきます
→ 実用性のある贈り物に対して、喜びが伝わりやすい表現です。 - お気持ちがとても嬉しいです
→ 品物よりも、心遣いを重視したい場合に適しています。
友人・知人向けカジュアル表現5選
友人や知人には、素直な感謝と感情が伝わる表現が最も好まれます。
- 素敵なプレゼントありがとう!
→ SNSやメッセージで使いやすい、王道フレーズです。 - 嬉しい贈り物をありがとう
→ 控えめながらも、喜びが自然に伝わる言い方です。 - センスのいいお品、感謝です
→ 相手の選択眼を褒める、距離を縮める表現です。 - 大切に使うね、ありがとう
→ 気持ちがストレートに伝わり、好印象を残せます。 - 本当に助かりました!
→ 実用的な贈り物への、率直なお礼として有効です。
ギフト受領時の定型表現5選
最後に、場面を選ばず使える汎用性の高い定型表現です。
- ありがたく頂戴いたしました
→ メール・封書・電話、どの媒体でも使用可能です。 - 心より感謝申し上げます
→ 文章の締めとして使うと、全体が引き締まります。 - 早速使わせていただいております
→ 使用後の報告を兼ねた、好印象な一文です。 - 温かいお心遣いに感謝いたします
→ 季節の贈答や気遣いへのお礼に最適です。 - 改めて御礼申し上げます
→ 追伸や結びに添えることで、丁寧さを強調できます。
ビジネス文書(メール・封書・はがき)での書き方と具体例
メール文例:件名・冒頭・結び
件名:お礼のご連絡
ビジネスメールでは、件名を簡潔かつ要件が一目で分かる形にすることが重要です。「お礼のご連絡」「御礼申し上げます」など、感謝の趣旨が即座に伝わる件名が適しています。
本文では、①冒頭でお礼 → ②品物への言及 → ③今後の関係性や結びという流れを意識すると、読み手に負担をかけず、丁寧な印象を与えられます。特に冒頭では、時候の挨拶は省略しつつも、まず感謝を伝えることがビジネスマナーの基本です。
封書・礼状の正式フォーマット
封書や正式な礼状では、文章全体の構成が相手への敬意を表します。頭語(拝啓)→時候の挨拶→本文→結語(敬具)という基本構成を守ることで、失礼のない整った文面になります。
本文中では、「結構なお品」「ご厚志」などの表現を用いながら、受領の事実・感謝の気持ち・簡単な近況を盛り込むと、形式的になりすぎず、温かみのある礼状になります。また、代筆の場合は文末に「代」や「内」を添える点にも注意が必要です。
はがき・縦書きのマナー
はがきや縦書き文では、情報量を詰め込みすぎず、簡潔で読みやすい文章を心がけましょう。特にお礼状のはがきでは、感謝の言葉を中心に据え、「ご自愛ください」「皆様のご健勝をお祈り申し上げます」などの結語を添えると、丁寧で好印象になります。
文字数が限られる分、敬語の選び方や語尾表現が印象を左右します。冗長な表現は避けつつ、礼を欠かさない表現を選ぶことが大切です。
取引先チェックリスト
最後に、取引先向け文書で特に注意したいポイントを整理します。
- 「御礼」「厚志」「頂戴」などの敬語・謙譲語の正しい使い分けができているか
- 会社名・部署名・氏名に誤字脱字がないかを必ず確認
- 金額や品名など、具体的内容を記載する必要があるかどうかを判断
これらを押さえることで、形式面・内容面ともに信頼感のあるビジネス文書に仕上がります。
カジュアル/SNS/電話での自然な言い換え
短いお礼表現
ありがとう+具体的な感想を添えるのがポイントです。
SNS・LINEの例
- 素敵な贈り物ありがとうございました!
- お気遣い感謝します
電話での受け答え例
「確かに頂戴いたしました。改めて御礼申し上げます」
お返しや辞退の伝え方・贈答マナー
お返し判断の基準
高額・公式な贈答には、お礼状+お返しが基本です。
辞退する場合の丁寧表現
「誠にありがたく存じますが、今回はお気持ちだけ頂戴いたします」
時期とタイミング
お歳暮・お中元は、受領後なるべく早くお礼を伝えましょう。
よくある誤用・NG表現とQ&A
誤用ケース
親しい相手に「結構なお品」は距離感が出すぎる場合があります。
避けるべき言い回し
- 「結構です」単独使用(辞退と誤解される)
Q&A
- Q:メールとはがき、どちらが良い?
A:急ぎはメール、改まった場面は封書が無難です。
まとめ:30選の使い分け一覧とすぐ使えるテンプレ集
用途別テンプレ一覧
メール・封書・はがき・SNSですぐ使える表現を使い分けましょう。
30選チャート
相手(上司・取引先・親戚・友人)別に最適表現を選ぶことが重要です。
最後に
言葉選び一つで、相手への配慮と印象は大きく変わります。
「結構なお品」の言い換えを上手に使い、円滑なコミュニケーションにつなげてください。

